ほぼ日刊イトイ新聞

最初は数あるブックマークのひとつだったのが、
ある頃から存在感が増して、今では毎日数回訪れるようになった
サイトが糸井重里主催の「ほぼ日刊イトイ新聞」。
その理由の一つに「励まされつづけた」ことがあげられるかもしれません。
 会社をやめてひとりで仕事をはじめた時期でもあり、解放感がある反面、
会社に行けば何かしらの刺激に触れられた毎日からポツンと置き去りに
されたような、妙な精神構造の中にいたのかもしれません。
 仕事やら何やら思い悩み、気がづくと視界はどんどん狭くなる一方。
今の延長線の「この先」は望遠鏡でのぞいたような窮屈な世界のように
感じられる日もありました。
そんな中、毎日届くほぼ日の文章に「がんばれ」とか「やればできる」とか
そんな直球はひとつもなかったけれど、同じ物事でもちょっとずらして
斜めから見てみると、景色がかわって見えたり、おもしろさを発見でき
たり、ずいぶんと気持ちが軽くなったのを覚えています。
 コラムもゆるいもの、ただただほっこりするものから、吉本隆明の
ような硬球が打ち込まれてきたり、意外な人物の一面がかいま見れる
インタビューがあったりと、興味の糸がきれることなく、
「こんな扉もあるよ」「あそこにはぬけ道もあるよ」と教えて くれるの
です。硬いものばかりだと疲れるし、ふざけすぎず、こびることなく、
かつおもしろく…。このバランス感覚が絶妙なんですねぇ。
さらっと読み物として楽しめ、見方をかえれば、一生かかっても答えの
でない大木から、一年草の花の種まで、あらゆる「考えるタネ」が
まかれている感じです。
自身の忘れっぽさゆえ、芽がでぬものも多々ありますが、
毎日読み続けることで、何かの木が育っているというのも実感です。

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