『エセ天文マニア誕生のヒミツ』

街の中ではなかなか天の川を見ることはできないもの。
以前、夏の終わりにマユとニューカレドニアへの旅行を決めた時、
私にはヒトツ密かな楽しみがあった。それは、南半球で見る星空。
天の川と南十字星を是非ともこの目で確かめたかったのだ。
日本の街中とは違いどこまでも大気が澄んだニューカレドニアの星空は、
それこそアンビリーバボーなほどの美しさで、暗い部分の方が少ないんじゃ
ないかと思うほど数多の星々が天球に張り付き、コギャルのケイタイ
さながらに、夜空はすっかりデコられていた。
 ところが、星の数があまりにも多すぎるため、どれが南十字星で
どの辺が天の川なのかさっぱりわからない。しかも、あんなに楽しみにして
いたにも拘わらず、キチンとした下調べをして行ったわけではないので
(今、なんでだよ?と思った。自分で。)見当すらつかない。
現地で顔見知りになったフランス人に訊いてもタクシーの運ちゃんに訊い
ても全く要領を得なかった。現地人がわからないって言うんだから、私に
だってわからない。結局のところ何がなんだかサッパリわからないまま
帰国と相成った。ただほんの少しギリシャ神話が好きだからってんで、
なんとなく空を見上げる癖がついてしまっただけのエセ天体マニアには
ピッタシの、お粗末な顛末ってわけ。
 ナンダカンダで、情けなくも楽しかったその旅行から帰って来た後、
チョットだけ反省。とりあえず天体の本をもう少し詳しく読んでみっか!
と思い、新たな気持ちで『エセ天体マニア脱却!』をはかってはみた
ものの、私のアタマで全てを理解するには誰もが認める限界がある…。
 しかし、それでも!です。望遠鏡もなきゃ双眼鏡もない。星座早見表で
照らし合わせ、肉眼でわかる範囲で楽しむのみ。知らなくても全然困ら
ないけど意外に楽しい誰でもできる星空ウォッチング。
それでイイじゃないか!と自分を奮い立たせ(?)、ここに安い天体マニア
がひとり堂々と誕生したのでございます。
そんで、どのへんがヒミツなのかっていうと、ニューカレドニア旅行が
一体全体いつ頃の話しなんだ?ってトコらへんがね。